班固

 李善注に引く范曄『後漢書』を訓読しておきます。

班固,字は孟堅,北地の人也。年九歳にして,能く文を屬し,長じて遂に載籍を博貫す。顯宗の時(在位57-75),蘭臺令史に除せられ,遷りて郎と為り,乃ち「兩都賦」を上(たてまつ)る。大將軍の竇憲,出でて匈奴を征(う)つに,固を以て中護軍と為す。憲敗れて,固 坐して官を免ぜられ,遂に獄中に死す。

 班固は、范曄『後漢書』列傳第三十に、父の班彪とともに立伝されています。そこには、この「兩都賦」が全文、引用されています。

〔年譜〕班固(32-92)の年譜として、次のものがあります。鄭鶴声『班孟堅年譜』(1931年、商務印書館)。